大家好!
まったくの初信者に毛が生えた程度で、
中国語ブログを書いている厚かましいSAGOJOです。
今回の記事は・・・
「HSK4級にチャレンジしてみようと思うんだけど、どんな試験なんだろう?」
「どうやって試験勉強したらいいんだろうか?」
そういう疑問に役立ててもらえるように、記事を書いてみました。
簡単な自己紹介です。
「まったくの初心者に毛が生えた程度」の私は、中国語はこの位のレベルです。
- HSK4級(筆記試験)に合格
- HSKK口試<初級>(口頭試験)にマグレで合格
- HSKK口試<中級>(口頭試験)にギリギリ合格
- 中国語スピーチコンテスト朗読部門で(奇跡の)最優秀賞
私は37歳から勉強を始め、仕事の合間を縫って10カ月かけて193点で合格できました。
(300満点/180点が合格ライン)
合格したのは嬉しかったのですが、運よく勢いまかせな所に納得いかず、もう一度HSK4級を受験。
案の定、2回目は178点で不合格。
悔しかったので、以下の勉強方法と2回目の失敗から学び、対策を考えながら3回目にチャレンジしました。
納得のいく7割以上の235点で合格できました。

中国語まったくの初心者が受験した中国語検定HSK4級とは?

HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院总部/国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格です。(主催団体は、中国政府教育部 孔子学院总部/国家汉办)
そのため、HSKの成績報告は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で公的証明として活用することができます。
(引用:HSK日本実施委員会ホームページ)
ちなみにHSKは、「听力:聞く」「阅读:読む」「书写:書く」の3技能を図る筆記試験です。
日本語訳で「漢語水平考試(Hanyu Shuiping Kaoshi)」の頭文字をとって「HSK」といいます。
私が受験したHSKは6段階あり、初級レベルの1級から、上級レベルの6級まであります。
ちなみにHSK4級がどのくらいのレベルかというと・・・
1200語程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としています。
大学の第二外国語における第二年度後期履修程度の学習が目安とされています。
詳しくはHSK日本実施委員会ホームページのリンクを貼っておきますので、そちらを見てもらったほうが早いので。
ウィキペディア先生の情報によると今後、HSKは3等級9級制に改定されるとのこと。
要は今まではHSK6級が最上級でしたが、改定されるとHSK9級が最上級になるみたい。
いつ頃から、どのようにに改定されるか、まだ未定のようです。
今後の動向が受験者にとっては気になりますね。
中国語まったくの初心者がHSK4級に合格に向けた勉強方法

HSK1級~4級の出題範囲の基本語彙からまず覚えよう!
まずはHSK4級に出てくる語彙を覚えるところから!
HSK4級に出題される語彙は1200語です。
使うテキストはこちら・・・
中国語の漢字の形と、漢字の音を「目」と「耳」と「口」で覚える。
そのために、このテキストを使って単語を「目」と「耳」と「口」で覚えていきます。
例えて言えば、毎日会う人の顔と名前は、意識しなくても思い出せますよね?
友達の顔と、名前。
家族の顔と、名前。
同じ職場にいる人の顔と、名前。
たまにしか会わない人よりも、毎日顔を会わせている人の方が記憶に定着します。
単語も一緒。
毎日、毎日、単語と向き合って、声に出して「単語さん」を呼んでいると記憶に定着するからです。
「HSK基本語彙1級‐4級」は、1200語収録されています。
1200語を1ヶ月で暗記する方法は以下のとおりです。
「HSK基本語彙1級‐4級」の音声ファイルを、ICレコーダー(またはMP3プレーヤー)に入れておく。
まずは始めの4日間で、「発音を覚える」。
単語を文字の形と、音で覚えるようにする。
そのため声に出して単語を覚える。
自分がシャドーイングできるスピードに調整して、単語一つ一つを音声を聞きながら声に出してシャドーイングしていく。
次の10日間は、「1単語1秒暗記」トレーニング。
暗記するのは反復が一番大事です。
また、単語の意味を1秒で思い出さないと会話やテストでは役に立ちません。
テンポ良く、1単語1秒でどんどん読み進めていきます。
このトレーニングを10日間くり返します。
1周より2周、2周より3周と、何周も読み返す気持ちで頑張りましょう!
暗記は反復が一番大事です。
この時は、実際に1単語1秒で発音できるスピードまで上げます。
音声スピードが1.5倍速か、1.7倍速くらいでちょうど良いテンポになると思います。
次は、12日間かけて「暗記チェック」をおこないます。
1単語1秒暗記が記憶に定着しているかの確認テストです。
・単語集の「中国語」部分を隠します。
・「日本語」部分を見て、「中国語」を答えていきます。
・答えた中国語が正しければ、黒マジックで「中国語」と「ピンイン」部分を塗りつぶしていきます。
・答えられなかったところは、そのまま残します。
12日間で、この暗記チェックをおこなっていきます。
段々と教材が黒マジックで埋め尽くされていくと、「覚えるべき単語」が浮き出てきて、より集中して暗記できます。
残りの4日間は、リスニングチェック!
ここまで来ると、教材は黒マジックで結構埋め尽くされているハズ。
今度は听力を鍛えるために、マジックで塗りつぶされていない単語の
「中国語を聞いて」
↓
「日本語を答える」
という方法で听力を鍛えていきます。
中国語検定HSK4級の得点アップの勉強方法
教材を黒マジックで塗りつぶすのがもったいない方は、縮小コピーをとって、覚えた単語を塗りつぶしていくのも良いかもしれません。
私は、「この教材を使い込んだ!」
という意味も込めて、覚えた単語をどんどん黒マジックで塗りつぶしていきました。
たしかに「HSK基本語彙1級‐4級」は2,000円前後しますので、「マジックで塗りつぶすなんて・・・もったいない」と思うかもしれません。
しかし、効率よく暗記していく手段として、目から入ってくる単語を「覚えたい漢字だけ」にして、暗記していく効率の良い方法です。
どんどん覚えた単語が黒く塗りつぶされていくのも、単調な単語暗記を継続させる面白い方法でもあります。
教材の使い方は人それぞれなので、どれがベストとは言えませんが、これだけは一言・・・
「教材を買って、やった気分でいるより、
買って使い込んだ方が気分が良いっ!」
間違いない!
あと一つ
HSK5級の語彙も併せて覚えておくことも強くオススメします!
本試験でHSK5級の語彙が、チョイチョイ出題されるからです。
私が受験した時に印象的だったのが「书写:書写」のセクションで、
「胳膊(うで)」という単語が出てきて、
「ん?なんだ、この漢字?」と、
頭がパニックなったのを覚えています。
なのでHSK5級の名詞、動詞くらいまでは幅を広げて、暗記しておくことをオススメします。
ド定番!HSK公式過去問集4級をひたすら復習
HSK各級の過去問題集や参考書は、いろいろな出版社から出ています。
どの過去問題集を買えばよいか迷うところです。
まずはこの2冊、過去問題集を徹底的にヤリ込むことをおすすめします。
上は2018年度版、下は2015年度版です。
2冊で試験10回分あります。
過去問集は解きっぱなしはダメなやり方です。
復習は超重要。
復習をしなければ、せっかく問題を解いても何の力にもなりません。
解きっぱなしはNGです。
「解答後は復習」を習慣にしましょう。
特に「听力:聴力」や、「阅读:読解」などの中国語力そのもののアップにつながるので徹底してヤリ込みましょう。
ヤリ込むとは、こんな感じ・・・
HSK4級公式過去問を、本試験と同じように時間を計りながら問題を解いてみます。
わからなくても、当てずっぽうでいいので、どれかは選択すること!
採点する時に、以下の記号を解答用紙の各項目に書き加えておきます。
- 「△」・・・「たぶんこれが正解だろうな」と思ったもの
- 「/」・・・正解がわからなかったもの
- 自信があって正解したものには何も書きません。
採点が終わったら、「△」「/」が付いている問題と解答をすべてノートに書いていきます。
ノートに書いていくのは
- 問題文と解答
- 解答のスクリプト(台本)にある中国語
- スクリプト和訳
- 問題文の選択肢(全部)
- 問題文の和訳
以上の5項目をすべて書き写します。
ピンインが曖昧なものにはピンインを書き込みます。
得点アップ!HSK4級合格オススメ試験対策「听力:聴力」編
「听力:聴力」の「第1部」は、「文が正しいかどうか判断する」問題です。
放送で読み上げられる問題文の内容が、問題用紙に書いてある短文の内容と一致している場合は「レ点」を、一致していない場合は「×」を選択します。
問題用紙に書いてある短文をパッとみて、何について書いてあるか先に読み解いておきます。
読解力と、単語の音をどれだけ覚えているかがポイント
まったくの初心者が数か月~1年ちょっと勉強した程度では、放送される問題文を1度聞いて、だいたい理解するのはかなり難しいと思います。
問題文は1度しか放送されないので、そこで単語の意味や構文などを瞬時に思い出して答えを導き出すのは(私は)無理ッス!
なので、私は「問題用紙を開いてください」と監督官が言ったと同時に、次のように試験中は心掛けていました。
ご参考までに・・・
- 問題用紙に書いてある短文をパッとみて、何について書いてあるかザッと先に目を通す
- 放送される問題文は、投げて来られた単語をなるべく多く受け取れるよう、耳を広げてキャッチするイメージ
- 聞き取れた単語から推測して、問題文が正しいかどうか判断する
他の「第2部」「第3部」も同じ要領で、1問の解答が終われば、
先に先にと問題文だけは読み「たぶん、こんな質問が来るんじゃないか・・・」と
放送内容を推測しておきます。
「第2部」「第3部」からは4つ選択肢が出てきますので、ここでは次のように心がけていました。
- 選択肢の単語の音を思い出しておいて、問題文が聞き取れた単語と、合致したものを解答用紙に書き込む
- 「何について言っているのか?」把握しよう、理解しようと頑張りすぎない。考え込んでしまい、タイムアウトとなってしまう
- 音合わせゲームだと思って、割り切って聞こえた音と、選択肢にある漢字の音が合ったものを答える
得点アップ!HSK4級合格オススメ試験対策「阅读:読解」編
「阅读:読解」はとにかく速読です。
ダァァァァアアアーーーーー・・・っと
問題を読んでいく感じ。
とにかく高速で、内容をザックリと把握することに集中、集中。
あと、時間がかかる問題を先に解いていくのが
コツです。
「阅读:読解」は40問を40分間で解いていきます。
解答時間は1問につき1分。
時間配分が超重要です!
とにかく速読!ザックリ内容を理解!忙しいです・・・
時間のかかる問題から解くのが超オススメですよ。
こんな順番で問題を解いていきます。
「第3部・一番最後の84問-85問」から解き始める
「82問-83問・・・」と遡って解いていく
「第2部・ここは頭の56問」から順番に解答する
「第1部・ここも頭の46問」から落ち着いて解いていく
「阅读:読解」のセクションは、試験が始まってまだ40分くらい経った頃なので、集中力が残っています。
なので、長文の問題を読みとしていく方にエネルギーを使います。
「第1部」から解いていくと「第2部」「第3部」と後ろにつれ、解く時間配分が短くなる傾向があります。
最後の84問-85問あたりは、初級レベルにしてはガッツリとボリュームのある長文になっているので、先にそこから解いていく戦法です。
何度も言いますが、HSK5級の単語などが時々出てきます。
HSK5級の名詞、動詞くらいの単語は一緒に覚えていた方が点は取れます。
HSK5級、HSK6級の基本語彙集も用意しておきましょう。
「阅读:読解」の「第3部」を解いた後から、「第2部」の頭に戻って解いていきます。
「第2部」は単語を正しく並び替える問題。
過去問集を何度も復習して、パターンを覚えていきましょう。
間違えた箇所は、ノートに問題文の和訳と一緒に解説なども書き写して覚えるようにします。
私はこの語順並べがどうも苦手です・・・
何度も復習して、確実に点数が取れるパターンの問題を増やしておくことがコツです。
「第1部」は、空欄を埋めていく選択問題です。
単語の意味を理解していれば、文章の前後から推測して解ける問題です。
点数が取れる問題なので、焦らず確実に点を取っていきましょう。
得点アップ!HSK4級合格オススメ試験対策「书写:書写」編
「第1部」は語句を並べて文章を完成させる問題。
過去問集を復習する時のポイント・・・
- 間違った問題は問題文、和訳、解説文を書き出して問題のパターンを覚える
- 解説に書かれている内容に注視して、語句の組み立て方や、構文が出た時のパターンなどを理解していく
「第2部」は写真を見て、単語を用いて簡単な文を作る問題。
漢字を書いていくため、簡単な文章パターンをいくつか暗記しておきましょう。
いくつかのパターンの短文を漢字ごと覚えておけば、そこに語句を入れ替えるだけで答えられます。
言うは易く行うは難し・・・で、
そう、わかっているんですが、本番になると語句が思い出せない・・・記憶が、記憶が(泣)
簡単な例文を覚えるツールとして
こちら【初級編】をオススメ。
音声ファイルが「CD収録」または「ダウンロード」で、本の表紙が違っています。
お好みでお求めください。
また、より作文力をつけたい方は【中級編】もオススメ。
使えそうな例文をいくつか覚えておくと、語句を入れ替えて答えることができますよ。
まとめ

HSK4級・1200語+HSK5級の名詞、動詞の単語を暗記
1ヶ月で1200語+HSK5級の名詞、動詞の単語を暗記
HSK公式過去問集4級を復習ツールとして徹底的にヤリ込む
採点の時に以下のようにチェックし、苦手な問題を復習していく。
チェック記号は以下のとおり
「△」・・・「たぶんこれが正解だろうな」と思ったもの
「/」・・・正解がわからなかったもの
自信があって正解したものには何も書きません。
「△」「/」が付いた問題は、問題文、選択項目、解答、スクリプト、和訳文、解説文をすべて書き出す。
「听力:聴力」は、間違えた問題は書き移し、声に出してシャドーイング
「阅读:読解」は、一番最後の84問-85問から遡って解き始めるのがポイント
「书写:書写」は、間違えた問題は解説をよく理解しながら何度も復習。
構文をいくつか覚えておくとこと。
30代後半、仕事しながらの学習であっても「合格」できたことは、とても自信につながりました。
「HSK(検定試験)に合格」という目標があると、
中国語学習のモチベーション維持につながりますよ。
ぜひ読者のあなたもHSKに受験してみはいかがですか?
また、中国語学習は同じ志を持つ学習者も大切な存在です。
そうした学習仲間を作れる中国語スクールについての記事はこちら・・・

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