と、中国政府認定の中国語能力検定「HSK」に関心を持ち、その中でも「話す」技能を図る「HSKK」を勉強しようとしているあなたに向けて書いた記事です。
中国語の勉強を37歳から始めて4年目。
いまだ中国語で挨拶しかできないSAGOJOですが・・・
そんなSAGOJOが、この度、
2020年7月
「HSKK(口頭試験)-中級」に
合格しました。
丸1年かけて勉強、3度目のチャレンジでやっと合格できました。
う・・・うれしいぃぃ・・・
さて、今回の記事は「HSKK(口頭試験)-中級」について、体験を元にわかりやすく書いた記事となっていますので、どうぞ最後までご覧ください。
「HSKK」は中国政府認定・中国語のスピーキング能力検定

HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院总部/国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格です。
(主催団体は、中国政府教育部 孔子学院总部/国家汉办)
そのため、HSKの成績報告は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で公的証明として活用することができます。
(引用:HSK日本実施委員会ホームページ)
ちなみにHSKK口試は、HSKの中で「話す」能力を図る試験です。
日本語訳で「漢語水平口語考試(Hanyu Shuiping Kouyu Kaoshi)」のピンイン表記の頭文字をとって「HSKK」といいます。
HSKK各級のレベルとHSKとの比較
私が受験したHSKK口試は初級、中級、高級と3段階あります。
(引用元:HSK日本実施委員会HP)

HSK(筆記試験)と、HSKK(口頭試験)を「語彙量の目安」で比べてみたのが下図です。
級(語彙量の目安) | ||
語彙量 | HSK(筆記試験) | HSKK(口頭試験) |
150 | 1級 | |
200 | 初級 | |
300 | 2級 | |
600 | 3級 | |
900 | 中級 | |
1200 | 4級 | |
2500 | 5級 | |
3000 | 高級 | |
5000 | 6級 |
単純に語彙量だけで比較できるものではありません。
体験談として、語彙量1200語の目安である「HSK4級」と、900語の「HSKK中級」の試験内容を比べると・・・
絶ぇっっ対ぃ!「HSKK中級」の方が超ムズかしぃぃ!!
(# ゚Д゚)
ちょっと待った!HSKK【中級】受験に申し込む前に読んで!

私は「HSK4級」を3回受験して、235点で合格しました。

なぜ、私が「HSKK中級」より先に「HSK5級」からクリアすることを勧めるのか?
「HSK4級」は、「聞く・読む・書く」の技能を図る試験で4級まで到達してくると、ある程度コツがつかめてきます。
そのままコツをつかんだ状態で、目安とされる語彙量の1200語(4級)から2500語(5級)に暗記を増やしていけばよいのです。
・・・が、「HSKK(口試)中級」は、「話す」技能を図る試験となるため、今までに無い技能を身につけることになり、今までやっていない勉強方法を始めることになります。
これには、時間と労力、そしてモチベーションを維持する忍耐力が必要です。
中国語、他の外国語の勉強にせよ、資格試験の勉強もそうですが、何より「継続」が大事なので、モチベーションが維持できるように勉強を続けていくコトが重要になります。
「HSK5級」も、「HSKK中級」も、それぞれハードルは決して低いものではありません。
同じハードルでも「種類が違うハードル」を飛ぶより、「同じ種類のやや高くなったハードル」を飛んだほうが攻略しやすい。
なので、「HSK5級」と「HSKK中級」、どちらを攻略しに行くか迷うなら「HSK5級」です。
その後から「HSKK中級」をクリアしていく順序がいいカモ。
初心者からの私がHSKK口試<中級>に取り組んだ勉強方法

HSKK中級の試験内容は以下のとおりとなっています。
(引用元:HSK日本実施委員会HP)
試験時間は約20分と、あっさりと終わってしまいますが、頭フル回転!超集中して臨まないとあっさりと決着がついてしまう試験です。
私はHSKK口試<中級>の勉強方法は過去問題集を買って独学しました。
HSK(筆記試験)に比べて過去問題集や参考書が少ないです。
勉強で使った物と、勉強方法は次のとおりです。
用意するもの
パソコン(中古パソコンで十分)
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第1部「復唱」問題の勉強方法
- 問題文の音声ファイルをパソコンにダウンロードする
- ICレコーダーに問題文の音声ファイルをコピー
- 過去問の解答欄を見ながら、音声を聞いてシャドーイングで練習
始めのうちは、問題文の音声についていけないくらい早く感じます。
なので、ICレコーダーのスピード調整機能を使って、ゆっくり復唱できるスピードまで調整します。
単語、単語を流れるように話せるまで、何度もシャドーイングの練習を繰り返します。
ある程度、問題文にも慣れてきて、暗唱できるものがいくつか出来たら、次。
自己テストをします。
やり方はこんな感じ・・・
- MP3プレーヤー(またはスマホ、PCでも可)に、問題文の音声ファイルをコピーします
- 用紙にコピーした過去問題集と、黒マジックも用意。
問題文を(MP3で)聞きながら、ICレコーダーに復唱する自分の声を録音します。
この時、スピードも通常に戻した状態で何も見ずに、聞いた音声をそのまま復唱してください。
復唱問題を全部答えた後で、録音した自分の音声を聞き採点していきます。
単語、単語を途切れることなく、はっきりと復唱できていたら
「○正解」 とする。
該当する問題文を黒マジックで塗りつぶす。
録音した音声で単語が抜け落ちていたり、途切れ途切れで、ぎこちなく復唱していたら・・・
「×不正解」にします。
該当する問題文は塗りつぶさずに、そのまま残します。
抜け落ちた単語や、発音しづらい単語などはマーカーを引いて印象付けておきましょう。
第1部「復唱」の採点後は、こんな感じになります。

「復唱問題」を採点してわかることは・・・
黒く塗りつぶしたものは・・・
「聞き取れて、覚えて答えられるもの」
塗りつぶされていないものは・・・
「聞き取れず、あいまいに答えているもの」
と見分けがつきます。
今度は、あいまいに答えていたものだけを集中的にシャドーイングして暗唱します。
第1部の「復唱」問題はこのようにして勉強しました。
第2部「絵を見て話す」・第3部「読み取り」問題の勉強方法
第2部(2問)は、問題用紙にある1枚の写真を見て、その内容を話す問題。
第3部(2問)は、問題用紙にある2つの質問に対して答える問題です。
第2部(2問)、第3部(2問)と合わせて10分間あたえられます。
1問あたり2分間、解答(録音)する時間があたえられます。
結論から先に言うと
「過去問題集の模範解答文をいくつか暗記し、暗唱できるようにする。」
写真によっては、似たような絵柄や解答文があるので、暗記する前にジャンルが異なる絵柄や内容を選んでおきましょう。
私の場合、暗記・暗唱できた例文は6パターンでした。
なぜ模範解答文の暗記をし、暗唱をすすめるのか?
私が3回受験してみて思ったのは、模範解答文くらいの質と量(文書量)がないと合格は難しいと感じたからです。
HSK4級に合格した程度のレベルで、わずか10分のあいだに問題4問の解答をスラスラスラァーっとメモが取れて、頭の中で答えが出来上がっている状態だなんて・・・デキヘンワ
第2部で出題される「写真」や、第3部の「質問に答える」は、過去問題集に似たような絵柄や質問文があるので、暗記する前にジャンルが異なる絵柄や内容を選んでおきましょう。
具体的に私が暗記できたジャンルは・・・
「旅行」、「病気」、「スポーツ」、「料理」、「買い物」、「誰かと会話している」・・・など
暗唱できるジャンルが増えれば、答えられる内容が広がります。
第3部「質問に答える」問題は、これも運ゲー的な要素があります。
暗記・暗唱で答えられそうな問題が出題されたらラッキー!
私は中国語スピーチコンテスト(朗読部門)に出場した時に暗記した内容が、「運動」「ダイエット」「健康」に関するワードが含まれている文章だったので、質問内容がそれらに関することだと答えやすかったです。

逆に、実際の試験で答えられなかったのが「天気」に関する質問でした。
「天気は人にどのような影響をあたえますか?」みたいな問題だったと思います。
「天気」に関する例文を覚えていなかったので、知ってる単語を並べてグダグダな解答してました。ww
まとめ

- 問題文の音声はICレコーダー、スマホかMP3プレーヤーに取り込んでおく。
- 過去問集は持ち歩けるサイズに縮小コピーしておく。
- 始めは音声スピードをゆっくりに、慣れてきたら1.2倍速でシャドーイング。
- 自己テストはMP3プレーヤーで問題文を聞き、ICレコーダーへ解答を吹き込む。
- 採点の「正解」は問題文を塗りつぶし、「不正解」のみを残して、あいまいな箇所を見分ける。
- 「絵を見て答える」「質問に答える」問題は、模範解答を丸暗記し、暗唱できるまで仕上げておく。
- 模範解答を暗記しるときは、ジャンルがかたよらないようにバランスよく暗記する。
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