全くの初心者が中国語の勉強を始めるときに何から始めたら良いんだろう。
オンライン講座がいいのか、中国語教室に通った方がいいのか、
それとも教材を買って独学がいいのか。
英語と違って学校で習ったことのない中国語って何から始めたらいいのか?
これから中国語を勉強しようと思っていますが、失敗しない勉強方法を知りたいです。
こういった疑問に答えます。
全くの初心者が中国語を勉強するなら、教材のみの独学だけは避けるべき
この記事を書いている私は、37歳のときに全くの初心者から中国語を勉強し始めて
(2020年で)4年目になります。
そんな私は※HSK4級と、※HSKK初級に合格し、
※全日本中国語スピーチコンテスト朗読の部・社会人部門で最優秀賞を受賞しました。
(※HSK=中国政府公認の中国語能力検定試験、1級:初級~6級:最上級)
(※HSKK=中国政府公認の中国語能力検定の口語試験、初級・中級・上級の3段階)
(※公益財団法人 日本中国友好協会主催のスピーチコンテスト)
そんな私の体験談を交えて、全くの初心者が中国語を勉強を始めるにあたって、
市販教材のみで独学を始めると失敗しがちな話しです。
先にお断りしておきますが決して、
「市販の教材が劣っている」とか、「独学が悪い」という主旨で書いている記事ではありません。
全くの初心者だった私は32歳の時、3万円出して音源付き教材を買ってみたのですが、
2~3ヶ月で挫折した苦い経験があります。
ヤル気を失って5年もの歳月をムダにしてしまいました。
37歳から再度チャレンジしたときに、過去の失敗から学び、
継続できるような勉強方法を選びました。
そうした経験をふまえ、まずは中国語の勉強で失敗してしまうポイントをお伝えいたします。
全くの初心者が、教材のみの独学をオススメしない理由
- 中国語の独特な発音をするための口、舌の使い方を教えてもらえない
- 最も重要な声調を日本語トーンで発音しがちな部分を指摘してもらえない
- 自分の聞く声の音と、相手が聞き取る声の違いを教えてもらえない
要は、
中国語の勉強で最も重要な発音・声調(せいちょう)を、あいまいな自己採点でスルーしちゃいがちなので、
全くの初心者が市販教材のみで独学をオススメしないワケです。
中国語の独特な発音をするための口、舌の使い方を教えてもらえない
中国語では独特な口の開き方、舌の使い方があります。
また、「声調(せいちょう)」といって、声のトーンの上げ下げで言葉の意味を使いわけます。
日本語には無いとっても重要な発音と声調なので、
この発音・声調は勉強を始めたときに、一番最初にマスターしておくべきところです。
中国語の発音は日本語と大きく違います。
まず、中国語には独特の声のトーンを上げ下げで表現する「声調(せいちょう)」があります。
日本語では「あ」は1つの音しかありませんから、
4つの声調を言い分けるのは日本人にはなかなか難しいです。
中国語の母音(ぼいん)は6つ(a,o,e,i,u,ü)あり、
特に「e」と「ü:ウムラルト ユー」の発音は独特な口の開き方をします。
6つの母音を単母音といい、他にも・・・
単母音をいくつか組み合わせた二重母音や、三重母音。
「n」と「ng」を伴う複合母音。
など、母音だけでも36種類あります。
これを独学で勉強する場合、音源やYouTube動画を見たりしながら練習すると思いますが、
たぶん1週間くらいで飽きて、あいさつ文や日常会話など次のステップに進んでしまいがち。
例えば1週間、発音練習したならその成果をネイティブの中国人か、
ある程度中国語が話せる人に聞いてもらってフィードバックをもらった方が、
上手くなっていく確かな手ごたえがつかめます。
具体的には、私が先生から教えてもらった発音方法で、
中国語の「re」を発音するときに
「海苔(のり)を食べたとき、上あごに海苔がくっついて、それを舌で剥がそうとする時の舌の位置が『re』の発音の仕方です」
など、やっぱりこういう風にアドバイスもらって、実践的に教えてもらった方が上達は早いです!
最も重要な声調を日本語トーンで発音しがちな部分を指摘してもらえない
教材のみ+独学のみでは、声調(せいちょう)を正しく発声できているか自己採点ではムズい!
中国語には発音の仕方より、もっと大事なのが声調だからです!
声調とは声のトーンの上げ下げで言葉の意味をあらわす方法です。
発音がきれいより、声調が正しく発音されないと中国語は通じない!
と、言っていいほど声調は超重要です!!
ぶっちゃけネイティブの中国人が話す言葉を聞いても、
中国大陸の人と、台湾の人とでは少し発音の仕方が違います。
教材の音源通りの発音で聞こえてきません。
聞き分けたり、言い分けたりするために声調が重要になります。
この日本語に無い声調を勉強していくのに、
市販の教材と独学のみでは正しく身につけていくのはムズいです。
なぜなら言語には周波数帯域があり、
一般的に日本語は125~1500(Hz)とわりかし低い音域です。
いっぽう中国語は500~3000(Hz)と、日本語に比べ高い音域になります。
中国語ってカン高い声で、カンカンカンカンしゃべってるイメージありませんか。
音域の周波数帯域が違うって、それくらい感じ方がちがいます。
なので、どのくらいの声のトーンで、声を出せばいいのか。
どんな感じで声を出せばいいのか。
など、日本語にない声の出し方をイチから教えてもらった方が上達は早いです!
私が声調を教えてもらった方法で
「声が低い!1声(いっせい)は、
『ドレミファソラシド♪』の高い『ド』の音が1声!」とか、
中国語を話すときのイメージとして、
「友達と飲んで、2次会でカラオケ行って、テンションMAXくらいなイメージで話すこと!」とか・・・
「2声(にせい)と3声(さんせい)の区別をもっとハッキリと!」など、
自分が発声している声と相手が聞き取る声とでは、
かなり違いがあるので市販の教材のみでは、勉強しきれないところです。
自分の聞く声の音と、相手が聞き取る声の違いを教えてもらえない
自分の声は、自分が聞いているトーンと、相手が聞き取るトーンは違います。
ひっくい音域で話す日本語に慣れている私たちが、
たっかい音域で話す中国語をしゃべろうとすると、
ちょっと自分の人格を変える気持ちで話さないと中国語が通じないです・・・
全くの初心者が市販の教材のみで独学していくと、
自分の発音・声調(せいちょう)を採点してくれる人がいません。
自分なりに「ま、このくらいでいいっか」と自己採点して、
次のステップへ進んでしまいがちです。
例えば、自分の声を録音したものを聞いたとき、とても違和感をかんじますよね。
あれ、なぜか知ってます?
自分の声の音は、声帯から頭がい骨を通じて、耳の鼓膜に伝わっていきます。
しかし、相手に向かって出す声は空気を伝わって相手に届き、
耳から入ってくる声を鼓膜が音として聞き取ります。
この違いが大きく影響します。
自分では、たっかい声のトーンで中国語を発音しているつもりなのに、
相手からすると
「中国語を話ている感じはするけど、ボソボソと何言っているのかなぁ~」と感じるのです。
よくありがちなのが、独学で練習したつもりになって、
日本語のひっくい声のトーンで中国語を話しても、
中国人や中国語が達者な人からすると違和感があり、聞き取りづらいものです。
初心者に毛が生えたような私でも、
日本語のひっくい声のトーンで話される中国語ほど、聞き取りづらいものはありません。
あるていど学習が少し進んだあたりで
「何言ってるか聞き取りづらい」って、相手から言われちゃうと結構メンタルやられます・・・
また、日本人がよく聞き直すときに使う「え?」という表現。
これ、中国人は「ぁあ?」と語尾が上がる、ちょっとヤンキー口調な表現で聞き返してくるので、
「ぁあ?」と言われちゃうと怖気づいちゃいます。
だから、自分の声調がちゃんと相手に伝わるレベルになるまで、
声のトーンを上げ下げするコツを客観的に教えてくれる人と練習した方が上達は早いです!
まとめ
全くの初心者が中国語を勉強するなら、
教材のみの独学だけは避けるべきポイントとしては以下の点です。
- 中国語の独特な発音をするための口、舌の使い方を教えてもらえない
- 最も重要な声調を日本語トーンで発音しがちな部分を指摘してもらえない
- 自分の聞く声の音と、相手が聞き取る声の違いを教えてもらえない
要するにどんな語学を勉強するにも、ネイティブ話者や、
達者な日本人に客観的にアドバイスをもらえる勉強方法が、
自分の学習レベルが今どのくらいにあるのかを測ることができて、効率よく勉強できるということです。
これから中国語の勉強を始めるにせよ、英語や他の語学、習い事を始めるにせよ、
その道のプロか、上級者からアドバイスしてもらうと上達が早くなります。
「上達する早さ」=「時間」をお金で買うという視点で、自己投資していくことも大切ですよね。
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那,下次再见!
(では、また次回!)