「もっと中国語が上手くなりたい。」
「だけど・・・毎日、単語の暗記、文法の書き取り、教科書の音読も必要だけど、モチベーションを維持するのが結構つらい。」
そうやって学習のモチベーションが下がりつつある、そこのあなた・・・
私も一緒です。
語学の勉強は明確な目標をもって学習をしていないと、ゴールの無いマラソンを走っているのと同じくらい辛いもの・・・
なので、今回は
「スピーチコンテスト出場」という目標をもって
勉強することにより、
中国語学習のモチベーションを高めていく方法を
記事にしてみました。
そんな記事を書く私は・・・
中国語学習の初心者レベルに毛が生えた程度でブログを書いてます
SAGOJO といいます。
- HSK4級(筆記試験)に合格
- HSKK口試<初級>(口頭試験)に合格
- HSKK口試<中級> 2020年7月に合格
- 只今、HSK5級(筆記試験)に向けて勉強中
全日本中国語スピーチコンテストは(公社)日本中国友好協会主催のコンテスト

今回ご紹介する中国語スピーチコンテストは、公益社団法人 日本中国友好協会(以下:「協会」)が主催する「全日本中国語スピーチコンテスト」(以下:「コンテスト」)です。
協会の歴史や活動など、興味のある方はリンク貼っておきますので、そちらをご覧ください。
コンテストは全国に25ある協会がおこなう「地方大会」があり、「朗読部門」と「スピーチ部門」の2つカテゴリーがあります。
今回、私が出場した「朗読部門」は、愛知県の「地方大会」から出場し「全国大会」までの体験をご紹介します。
各都道府県で行われる「地方大会」は、出場カテゴリーや、条件が異なる地域もありますので、詳しくは協会のホームページでご確認ください。
スピーチコンテストの全国大会までの流れ
北は北海道から南は鹿児島県まで、25の協会が全国で県大会を実施。
私が出場したのは愛知県大会でした。
「スピーチ部門」「朗読部門」それぞれの優秀者は全国大会へエントリー
地方大会で優秀者となった人たちの音源テープ審査が行われます。
「朗読部門」はこの段階で順位が決定します。
一次審査(テープ審査)で選抜された代表者が全国大会へと進めます。
「朗読部門」は、この時すでに順位が確定しており、全国大会では表彰式と朗読を披露することとなります。
「スピーチ部門」は、全国から選ばれた猛者たちが上位入賞をかけてガチでスピーチします。
コンテストの出場カテゴリー
課題文の朗読。発音・表現力について評価されます。
下記の3部に分かれ審査され、優秀者(各部1名)は全国大会(テープ審査)へ進める。
- 中学生・高校生の部
- 専門学生・大学生・大学院生の部
- 一般の部(①②以外の者)
- 県内に在住・在勤・在学の日本国籍の者。
- 中国語を母語としない者。中国語を母語として学んだことがない者。
- 両親ともに中国語を母語としない者。
- 中国語を日常的に業務上、生活上で使用したことがない者。
- 中国語を日常とする地域に継続して3ヶ月以上滞在した経験がない者。
- 学科専攻の者は総学習期間2年以下。一般学習者(第2外国語含む)で5年以下の者。(ただし60歳以上で学習を開始した者は、学習歴を問わない。)
上記の条件を満たしていれば出場はできるのですが、以下に該当される方は優秀賞を獲得しても「全国大会」へは推薦されないようです。
①中国語を日常とする地域に継続して1ヶ月以上滞在した経験がある者。
②中国語の学習期間が4年を超えている者(学習開始が60歳以上の者を除く)
中国語学習の初心者は「朗読部門」への出場がオススメ

スピーチコンテストでも
スピーチの文章が書けなくてもOK!
コンテストは「スピーチ部門」の他に、私が出場した「朗読部門」というカテゴリーがあり、中国語の初級レベルの人たちが出場できる枠があります。
朗読する内容は、協会から出題される「課題文」を読むだけ。
ほら、簡単でしょ。
私が出場した時は、400字程度の課題文でしたが、2020年度の課題文はその半分200字の課題になってましたww
あと、課題文の原稿は見ながら朗読した方が良いそうです。
本大会の審査委員長が、そのようにおっしゃっていました。
私はそれを知らずに気合入れて暗記して、朗読しましたが・・・
(´;ω;`)ウゥゥ
(それ、早く言ってよぉ~)
ただし「スピーチ」の場合は、原稿は暗記した方が良いみたいです。
朗読課題文おすすめトレーニング方法

- お手本用の音声は中国人に朗読してもらい録音する
- 課題文にピンインと日本語訳をネットで調べて書き加える
- 録音したお手本の音声を聞きながらシャドーイングで練習
- 暗唱できるくらいまで練習したら中国人に朗読をチェックしてもらう
お手本用の音声は中国人に朗読してもらい録音する
コンテストの要項には、「『発音』と『表現力』について評価する」とあります。
なので、やっぱりトレーニング方法として最良なのは、中国人の朗読をお手本にすることです。
中国人が朗読する音声を録音させてもらって、その音源を聞きながらシャドーイングでトレーニングしていく方法がベスト。
「課題文」にはお手本となる音声ファイル等はありません。
なので、まずはお手本となる音源を手に入れるところからスタートです。
くれぐれも初心者の方は、課題文にピンインを付け、ピンイン通りに独自で朗読していく練習はやめましょう。
では、日本語ができる中国人と、どうやって知り合いになって課題文の朗読をお願いするか・・・いろいろ方法はあります。
- 有料オンラインレッスン等で中国人講師に朗読を依頼する。
- 語学交流アプリを使って中国人と友達となり、朗読を依頼する。
- 中国語サークルなどに参加して中国人と友達となり、朗読を依頼する。
有料オンラインレッスンや、中国語スクールについてはこちらをご参考にしてください。

課題文にピンインと日本語訳をネットで調べて書き加える
課題文は中国語だけが表記されているので、ネットの辞書などでピンインと、日本語訳を書き加えていきましょう。
書き加えた後は、特にピンインは中国人の方に確認してもらった方が良いです。
なぜなら、声調は「一」や「不」などのように、後につく声調によって変調するものがあったり、「着」や「了」など、単語によって発音そのものが変わる場合があるからです。
またネットの辞書では、「一」や「不」などの変調は正しく表示されないことがあります。
例えば・・・
一 (yī)は単体では第1声。
一 (yī)の後ろに第1声、第2声、第3声が来ると、第4声に変調。
一 (yī)の後ろに第4声が来ると、第2声に変調。
- 一天 (yì tiān):一+第1声
- 一年 (yì nián):一+第2声
- 一起 (yì qǐ):一+第3声
- 一样 (yí yàng):一+第4声
走着回去(Zǒu zhe huí qù)
=歩いて帰る
着装(zhuó zhuāng)
=(衣服を)身に着ける
我学了三年中文(Wǒ xué le sān nián zhōng wén)
=私は中国語を3年学んだ
了解(liǎo jiě)
=理解する
録音したお手本の音声を聞きながらシャドーイングで練習
- 中国人がお手本として朗読してくれた(録音)音声。
- 中国人に確認してもらった「ピンインを書き加えた課題文」。
この2つが用意できたら、あとは頭と、口に叩き込むくらいシャドーイングで毎日練習です。
このとき、次の2つを気にしながら練習しましょう。
- 頭に叩き込むとは暗記すること
課題文を原稿を見ずに書けるまでノートに書いてみましょう。
- 口に叩き込むとは、中国人をモノマネするように練習すること
課題文の朗読になれないうちは、音声スピードをおそく調整する。
発音や、声調をよく聞きながら、ピンインを意識しながらゆっくりとシャドーイングします。
中国人がお手本用に吹き込んでくれた音声って、私たち日本人が聞くと早口に聞こえます。
彼らにしてみれば本を朗読する普通のスピードなのでしょうが、中国語になじんでいない(私も含め)初心者は口が回りません。
ムリに標準スピードで合わせて練習していると、肝心の発音や声調がムニャムニャムニャ・・・っとなってしまいがちです。
朗読のコンテストですから、ここは
「きれいな発音」、
「きれいな声調」を
心がけて練習しましょう。
暗唱できるくらいまで練習したら中国人に朗読をチェックしてもらう
暗唱できるくらいまでシャドーイングを練習したら、結構それなりに上達しているハズ。
今度は、より磨きをかけるため中国人に自分の朗読を聞いてもらいます。
これはかなり勉強にもなるし、発音・声調に磨きがかかるので是非やってほしいトレーニングです。
どうしても一人で朗読の練習をしていると、
発音・声調があっているのか、
間違っているのか自分では判断つきません。
ある程度、練習を重ねたところで中国人に聞いてもらい、自分の発音・声調をチェックしてもらい、アドバイスをもらいましょう。
ある程度、朗読できるようになったら、自分の朗読を録音しておきます。
中国人からアドバイスもらう時にも、その様子を録音しておきます。
そうすると、どの部分がおかしいのか、その場合の発音・声調はどんな感じなのか・・・
など、後々ふり返って勉強するときに役立ちます。
アドバイスをもらった後、自分の朗読も録音しておくと、アドバイスをもらう前と、後のちがいがわかって、これもまた一つ上達を実感できます。
「発音・声調を誰かから教わりたい」そういう人のために、この記事をご紹介。

全日本中国語スピーチコンテストは「愛知県大会」がオススメ

全国25ある協会で実施している「地方大会」の中でも、私がイチオシでオススメするのは・・・
「愛知県大会」
なぜなら、「愛知県大会」でおこなわれる「朗読部門」、「スピーチ部門」それぞれの部門において、優秀賞となった人には、なんと
「中国・江蘇省へ奨学旅行」が
副賞としてもらえちゃう!!
これ、スゴくないですか?
ほぼ無料で中国旅行ですよ!
今は、新型肺炎の影響もあり延期しておりますが、終息すれば中国へ行けるチャンスがあるって魅力的ですよね。
惜しくも優秀賞を逃した人でも、2位と3位の方には、
図書券5,000円分がいただけました。
こっちもこっちで、おいしい話しですよね。
他の協会を調べたのですが、豪華な副賞を用意しているのは「愛知県大会」くらいでした。
お金あるんですね、愛知県協会は・・・ww
本番の朗読は、かなり緊張しましたww
スピーチコンテストなんて生まれて初めて出場したので、途中、足がガクガクと震えてましたよww
なんとか原稿を見ずに、ド忘れすることなく、朗読できたので毎日トレーニングした甲斐がありました。
ちなみに私の成績は、「朗読部門」の「一般の部」で優秀賞をいただきました。
もちろん「中国・江蘇省へ奨学旅行」を頂けましたが、残念ながら新型肺炎の影響により延期となってしまいました。

【全国大会】スピーチコンテスト表彰式と朗読を披露

県大会で優秀賞となると「朗読部門」は、この段階で最終の音源審査がおこなわれます。
審査の結果。
わたくし
「朗読部門」の
「一般の部」で最優秀賞
をいただきました。

この時点で「朗読部門」の順位は確定しているので、全国大会では表彰式と、朗読の披露だけとなります。
協会に伺ったところ、「朗読部門」の「一般の部」に応募された方は全国で約90名いらしたそうです。
気になる表彰の中身ですが・・・
賞状と、盾と、副賞として「人民中国」という中国を紹介する雑誌の1年間の購読でしたw
・・・ありがたく頂戴しました。

朗読もやってきました。
審査員、来賓の駐日中国大使館参事官、そして200名の聴衆を前に非常に緊張しましたが、良い経験をさせてもらいました。
まとめ

中国語学習の初心者は「朗読部門」への出場がオススメ
全日本中国語スピーチコンテストは(公社)日本中国友好協会主催のコンテスト。中国語学習の初心者でも出場できる「朗読部門」があります。
全国に25ある協会で「県大会」が実施されています。
「朗読部門」は、課題文を朗読するのみ。その発音、表現力を評価されるコンテストになります。
朗読課題文おすすめトレーニング方法
お手本用の音声は中国人に朗読してもらい録音する
課題文にピンインと日本語訳をネットで調べて書き加える
録音したお手本の音声を聞きながらシャドーイングで練習
暗唱できるくらいまで練習したら中国人に朗読をチェックしてもらう
全日本中国語スピーチコンテストは「愛知県大会」がオススメ
「愛知県大会」では朗読部門、スピーチ部門、それぞれの優秀賞の副賞に「中国・江蘇省への奨学旅行」がいただけます。
2位、3位の方にも副賞として、5,000円の図書券がいただけます。
朗読は原稿を見ながらの朗読が望ましいとのこと。だから暗記しなくても大丈夫!
【全国大会】コンテストで表彰式と朗読を披露
「朗読部門」の優秀者は、全国大会に向けて音源審査で順位が確定。3位以内に入賞すると、東京で行われる「全国大会」へ招待されます。
(但し現地までの交通費は実費)
「朗読部門」の入賞者は、表彰式と朗読の披露のみとなります。
コンテスト終了後には立食パーティーに参加できます。
「優秀賞」でいただいた物は賞状と、盾。副賞に「人民中国」という中国を紹介する月刊誌の1年間購読。
今回は「スピーチコンテスト出場」という目標をもって勉強することにより、中国語学習のモチベーションを高めていく方法を記事にしてみました。
中国語学習を始めて2年半の私がチャレンジできたくらいです。
中国語学習のモチベーション向上のために、あなたもぜひスピーチコンテスト(朗読)に出場してみてはいかがですか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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